【特集】百恵と淳子〜3〜

蒼い時〜随想の項_友達〜より

個人的な言い方をすれば、中三トリオから始まって高三トリオを解散するまでの間、正直なところ窮屈だった。

仲良くしていればわざとらしいと言われ、離れていればおかしいという、三人寄ればいつも一緒に笑い合っているといったイメージは、とても負担だった。

押さえつけられると反発したくなるのが私の性格で、そのうち、わざと彼女以外の友達をアピールするようになっていった。

そんな私が彼女と離れてしまった日々を、「寂しかった」などと言うことは、お門違いなのかもしれないが、久しぶりに彼女との会話の中で、彼女が漏らした「今度こそ、本当の友達に〜」という言葉が嬉しかった。

彼女と私、彼女がいなかったら、現在の私は存在し得なかっただろう、彼女が私の人生に関わった部分は、本当に大きい。

姉妹のようだった日々も、周りを気にしすぎてふたりが離れてしまったように思えた日々も、時の流れで浄化して、また新たな心のつながりを持つことができればと願っている。

彼女ほど何に対しても素直で、真剣な女性を私は知らない。

こんなことはいらぬお節介かもしれないが、それは彼女の最大のよさであると同時に、自分自身が苦しくなってしまう一番の原因であるようにも思う。

自分を追いつめないで。

今、私は自分の中のわだかまりを捨てて、彼女と何でも話し合える女友達になれそうな気がしている。

ふたりのせっかくのかかわり合い、ここまで歩いてきた道のり、その全てを無にしてしまうのは、宝物を届かない谷底へ落としてしまうように惜しいことでる。

いくつかの試練を乗り越えて、私たちの友情は大人になった。

女の胸底の呟きさえ理解できるほどにふたりの友情が育つまで、そう時間はかかるまい。

蒼い時〜随想の項_友達〜終わり

画像は「夜のヒットスタジオ 特集サヨナラ山口百恵」より

番組内のコーナーで女性出演者達が祝福の言葉と共に百恵ちゃんの曲をメドレーで贈る場面。

ジュンペーはトリで「いい日旅立ち」を歌い、途中で泣いてしまいました。

百恵ちゃんも目がウルウルしています。

しかし最後、ジュンペーは気を取り直しちゃんと歌いきりました。

感動的でした。

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